IPアドレスとは
TCP/IP によるインターネット通信では、ネットワーク上のコンピュータ1台1台を識別するために、IPアドレス
と呼ばれる番号を使います。インターネットの“座席番号”のようなもので、今このページを見ているあなたのパソコンにも番号が振られているはずです。
今この瞬間を考えると、あなたのパソコン(クライアント)が私のウェブサイト(サーバー)へページの送信を要求したワケで、これに応えたサーバーはあなたのIPアドレスへデータを返したのです。広大なインターネットで情報が迷子にならないのは、IPアドレスという識別情報があるからです。
IPアドレスは、4つの番号をドットで区切って表されます。1つの番号は 0〜255 *
のいずれかとなります。例えば、「192 . 168 . 100 . 23」などです。
インターネットに接続されているコンピュータには、それぞれ違ったIPアドレスが割り振られており、世界で唯一の番号となります。これをグローバルアドレスといいます。
メールやウェブを使うには、あまり深い知識はいりませんが、自分でイーサネットを組んだり、自宅でサーバーを立ち上げるなら、IPアドレスの知識は必須です。
IPアドレスの割り振り
グローバルIPアドレスは 43億個しか無いので、必要な国、組織、プロバイダへと、分割して割り振られます *1。下の表を見てください。
| クラス |
IPアドレス (空欄は0〜255) |
アドレス数 |
| クラスA |
1〜127 |
|
|
|
16,777,216 |
| クラスB |
128〜191 |
|
|
|
65,536 |
| クラスC |
192〜223 *2 |
|
|
|
256 |
IPアドレスの前半(赤の部分)を「ネットワークアドレス」、後半(青の部分)を「ホストアドレス」と呼びます。この2つの“区切り位置”はクラスによって異なっています。(クラスは先頭の番号から判断できます。)
実例を挙げると、先頭の番号が「192」のネットワークアドレスが割り当てられた場合、それはクラスCなので末尾の番号の範囲内でホストアドレスが決まります。この場合、設定できるIPアドレスは、256個
*3 です。
サブネットマスクを使うことで、さらに細かくアドレスを分割できます。
具体例で説明します。
クラスCに属する、「192 . 168 . 100 . 0〜255」というアドレスを、サブネットマスクを使って16個ずつに分割してみます。上から順に見てください。
| クラス |
IPアドレス (下の段は二進数) |
| IPアドレス |
192
11000000 |
168
10101000 |
100
01100100 |
0〜255
******** |
| サブネットマスク |
255
11111111 |
255
11111111 |
255
11111111 |
240
11110000 |
| 拡張IPアドレス |
192
11000000 |
168
10101000 |
100
01100100 |
0〜255 |
| **** |
**** |
サブネットマスクによるIPアドレスの分割は、ビット表現(プリフィックス値)だと理解が簡単です。下の段に、ビットで表現したものを示しました。
IPアドレスは、サブネットマスクの1の部分が「ネットワークアドレス」、0の部分が「ホストアドレス」になります。したがって、サブネットマスクを「255
. 255 . 255 . 240」とすれば、下4ビットのみ「0000」となり、16のホストアドレス 16グループに分割できます。計算してみてください。わかりますか?
なお、サブネットマスクの付いたIPアドレスを「拡張IPアドレス」と言います。
すべてのコンピューターにグローバルIPアドレス(世界で一つの番号)を割り振るのは、現実的にとても困難です。たまにしかインターネットに接続しないコンピューターにまでグローバルIPアドレスを割り振っていたら、IPアドレスは無くなってしまいます。そこで、直接インターネットに接続しないコンピューター(LAN上のパソコンなど)のために、以下のIPアドレスが割り当てられており、自由に使うことができます。このIPアドレスを、グローバルIPアドレスと区別して、プライベートIPアドレスと呼びます。
| クラス |
プライベートIPアドレス |
| クラスA | 10.0.0.0〜10.255.255.255 |
| クラスB | 172.16.0.0〜172.31.255.255 |
| クラスC | 192.168.0.0〜192.168.255.255 |
主に、プライベートIPアドレスは、会社や家庭のLAN内(イーサネット)で使われます。しかし、プライベートIPアドレスからはグローバルアドレス(インターネット)へは直接アクセスできないため、イーサネットとインターネットとの中継点(ゲートウェイ)でアドレスの変換を行なう必要があります。アドレスの変換は、ルーターのNAT/IPマスカレードといった機能を使います。
>> ルーターとNAT/IPマスカレード
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0〜255 のワケ
8ビットで表せる範囲が256通りだからです。
二進数では 00000000〜11111111 の値を取ります。
したがってIPアドレス全体では 32ビットとなり、約43億(=2の32乗)台のコンピュータを識別できます。
*1 グローバルIPアドレスの管理や割り振りは、NIC (Network
Information Center)が行なっています。日本ではJPNICが管理しています。
*2 224以降はマルチキャスト(クラスD)や実験用(クラスE)として定義されています。
*3 実際には 0と255は利用できないので、接続できるのは254台までです。
ローカルホスト
(ループバックアドレス)
自分でサーバーを立ち上げたりすると、“自分自身”に接続したくなることがあります。その場合、127.0.0.1 という特別なIPアドレスで接続できます。対応するホスト名は、localhostです。
プリフィックス値
サブネットマスクをビット表現(0と1の羅列)にしたものの、1の個数。左の例だとプリフィックス値は28です。これを「192.168.100.0/28」というように表現します。
番号はいつか無くなるの?
そうならないように、128ビットの情報量を持った IPv6 という次世代プロトコルが考えられています。
なお、現在のIPプロトコルは IPv4 という規格で、32ビットです。
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